インターネットが遅くて困っている人向けに、原因と対策についてまとめました。
できるだけ分かりやすく書いているので、ひとつずつ丁寧に調べていってください。
必ず解決策が見つかります。
インターネットは主に3つの経路でつながっている
まずインターネットの「経路」のお話しから始めます。
PCやスマホがどのような経路でインターネットとつながっているのか、という話です。
なぜこんな話からするのかというと、最初にこれを理解していないと「何から調べていいのか分からない」ということになるからです。
簡単に説明すると次の通りです。
<インターネットの通信経路(イメージ)>
インターネット
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回線①
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プロバイダ②
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ルーター・モデム③
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(LANケーブル)④
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PC・スマホ
PCやスマホ、タブレットがインターネットにつながるとき、主に4つの「通過点」があります。
どんなPCを使っていても、また一軒家に住んでいてもマンションに住んでいても、「通過点」はほぼ同じです。
ですから「インターネットが遅い」あるいは「回線速度が遅い」という場合は、必ずこの4つの「通過点」のどこかに問題があるはずです。
パソコンに詳しくない人でも一つ一つ丁寧に点検していけば、必ず遅くなっている原因が見つかるはずです。
これから原因と対策について解説していくので、順番に試してみてください。
回線速度が遅いならこの4か所を調べよう
回線は光回線を使おう
結論
光回線を使おう
解説
まず、回線についてです。
次に挙げる回線は「遅い」です。
物理的に速度が出ない仕組みになっています。
ケーブルテレビ(J:COMなど)
ADSL
このどちらかの回線を使っている場合は、確実に回線速度が遅くなります。
なのでどんな対策をしても無駄です。すぐに乗り換えることをおすすめします。
では、何に替えればよいかというと次にお話しする「光回線」です。
光回線は早いです。
主にNTTが提供している回線が一般的でしょう
光回線(NTT東日本・西日本)
光回線は安定して早いと言えます。
コラボと呼ばれるものでサービスにはバリエーションがありますが、分かりやすく言うと「○○光」と言われているものは大体NTTの光回線です。
乗り換えるなら、光回線に乗り換えましょう。
たとえば「ドコモ光」や「ソフトバンク光」、「OCN光」などです。
サービスの名前は違いますが、実はどれも「NTT東日本」か「NTT西日本」の光回線を借りています。
もしスマホやケータイを「au」で契約している場合は、「au光」というものもおすすめです。
同じ携帯会社の「ドコモ光」や「ソフトバンク光」と似ていますが、KDDI独自の回線を使っています。
ドコモ光を使っている人は多いですが、au光を使っている人は少ないので混みにくいです。
さらに速いのが「NURO光」です。
上に挙げた光回線はどれも「1.0Gbps」という速度が限界ですが、「NURO光」は最大「2.0Gbps」の速度が出せます。
残念ながら「NURO光」が使える地域は「関東圏だけ」なので、対象地域に住んでいなければ使えないのですが、もし対象エリアにお住まいなら「NURO光」がおすすめです。
プロバイダはGMOを使おう
結論
プロバイダは、ややマイナーな会社を使うと速い。
GMOがおすすめ。
解説
次に「プロバイダ」です。
プロバイダは混雑すると回線速度が遅くなります。
また、プロバイダによって混雑のしやすさが違います。
これがよく言われる「プロバイダによる速度の違い」です。
なので混雑しやすいプロバイダを使っていると回線速度が遅くなりがちなので、早いうちに変更しましょう。
ただし「混雑」の概念はちょっと難しいです。
たとえばよく「遅い」と言われるプロバイダは次の通りです。
OCN
Yahoo!BB
これらのプロバイダがなぜ遅いと言われるのかというと、それは「人気があるから」です。
その証拠に、ITやパソコンに詳しくなくてもこの3つの名前のどれかは聞いたことがあるのではないでしょうか?
つまりそれくらい有名だということです。
困ったことに「知名度」があると、それだけで契約する人が増えます。
すると特定のプロバイダに人が集中し、混雑するのです。
OCNやYahoo!BBは昔からあるプロバイダなので知名度が抜群です。
有名なので安心感はありますが、使っている人が多いので混雑しやすいです。
そして、この「人気」というバロメータは「ご近所」という限られたエリアでも同じことが言えます。
たとえば自分がOCNを使っていて、ご近所もみな「OCN」を使っていたとするとその地域のOCNは混雑し、「OCNユーザー」はみな回線速度が遅くなります。
ですから、回線速度を速くしたいのなら出来るだけ「マイナー」なプロバイダを選ぶ必要があります。
とは言えあまりにもマイナーな業者を使うのには抵抗があるのではないでしょうか。
そこで提案したいのは「2番手」・「3番手」のプロバイダです。
「1番手」は先ほども言った通り混雑しやすいので避けましょう。
「2番手」・「3番手」のプロバイダはこれからのプロバイダです。
マイナーな時期を抜け出して使っている人がある程度いるので安心感があります。
具体的には、
GMO
So-net
BIGLOBE
が良いと思います。
パソコンや自宅のネットワークに問題は無いか?
結論
パソコンやLANケーブル、ルーターは1Gbpsに対応しているものを使う
解説
最後に、パソコンなどの子機と宅内ネットワークについてです。
まずパソコンやスマホ、タブレットは1Gbpsに対応しているでしょうか。
対応していない場合は、USBで接続できるネットワーク機器を取り付けることで1Gbpsに対応できます。
また、自宅の中でルーターを使っている場合は、そのルーターが1Gbpsに対応しているのかどうか確認してください。古い機種だと対応していないことがあるので、実家のネット環境がほったらかしという場合は見落としやすいです。
Wi-Fi接続ではない場合、LANケーブルを使っていると思います。
またWi-Fiを使っていても中継器などを使っている場合は、LANケーブルを用いる場合があります。
その際に使ったLANケーブルは1Gbpsに対応している規格でしょうか。
対応していないLANケーブルを使っていると、それがボトルネックになって回線速度が遅くなります。
すぐに交換してください。
【おすすめ】ドコモ光にしたら回線速度が「8倍」速くなった
当ブログでは「ドコモ光」を推奨しています。
本当は「NURO 光」か「So-net 光(auひかり)」がベストなのですが、
対応エリアではなかったことと、スマホがau以外だったこともあり、いま現在は「ドコモ光」を使っています。
ドコモ光は「NTT光回線(フレッツ光)」で、プロバイダは「GMO」です。
光回線とプロバイダを乗り換えたことで、回線速度が8倍速くなりました。
やっぱり最後は「乗り換える」という方法が有効なようです。
詳しくはこちらの記事にまとめてあります。
どうぞ参考にしてください。
≫ プロバイダを「GMOとくとくBB」の光回線に替えたら速度が速くなった/16.8Mbps⇒136Mbpsに改善(下り)
▼ドコモ光(回線:光/プロバイダ:GMO)